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所得税及び消費税の調査状況

 国税庁は10月21日、「平成20事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について」を公表しました。それによると、平成20年7月から平成21年6月までの間に実施された税務調査の件数は、所得税が732,829件(前年度比11.4%減)、譲渡所得税が69,728件(同12.2%減)、消費税(個人事業者)が95,298件(同4.3%増)と、所得税・譲渡所得税の調査件数は前年度より減少しましたが、消費税の調査件数は増加しています。

 

所得税
 所得税調査の合計件数732,829件のうち、実地調査は104,583件(前年度比0.3%減)、簡易な接触(文書又は来署依頼による面接等により計算誤りや所得(税額)控除の適用誤りがあるものを是正すること)は628,246件(同13.0%減)と、簡易な接触は大幅に減少していますが、実地調査件数はほぼ横ばいとなっています。さらに実地調査の内訳は、特別調査・一般調査(高額・悪質な不正計算が見込まれるものを対象に行う深度ある調査)が60,279件(同0.2%減)、着眼調査(申告漏れ所得等の把握を実地により短期間で行う調査)が44,304件(同0.5%減)となっています。
 実地調査104,583件のうち、申告漏れ(非違)があった件数は84,342件、申告漏れ割合は80.6%となっています。1件当たり申告漏れ所得金額は、特別調査・一般調査によるものは887万円、着眼調査によるものは216万円、簡易な接触によるものは45万円と、特別調査・一般調査によるものが他を大きく上回っています。また1件当たりの追徴税額(加算税を含む)は特別調査・一般調査によるものは167万円、着眼調査によるものは14万円、簡易な接触によるものは2万円となっています。
 なお、1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な上位5業種は以下の通りです。

 

  業種      1件当たりの申告  1件当たりの追徴
           漏れ所得金額    税額(含加算税)    
1.貸金業       4,842万円     1,320万円
2.キャバレー      2,725万円        752万円
3.風俗業       2,520万円      706万円
4.病院                  2,235万円              823万円
5.情報サービス    1,546万円          386万円


譲渡所得税
 譲渡所得の調査件数69,728件(内訳は土地建物等が45,546件、株式等が24,182件)のうち、65.2%にあたる45,430件に申告漏れがありました。1件当たりの申告漏れ所得金額は、土地建物等が582万円、株式等が328万円となっています。

 

消費税(個人事業者)
 消費税調査の合計件数95,298件のうち、実地調査は63,734件(前年度比2.8%増)、簡易な接触は31,564件(同7.5%増)と、いずれも前年度より増加しています。さらに実地調査の内訳は、特別調査・一般調査が36,068件(同1.0%増)、着眼調査が27,666件(同5.1%増)となっています。

 実地調査63,734件のうち、申告漏れがあった件数は51,269件、申告漏れ割合は80.4%となっています。1件当たりの追徴税額(加算税を含む)は、特別調査・一般調査によるものは56万円、着眼調査によるものは19万円、簡易な接触によるものは6万円となっています。

 

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