国税庁はこのほど、「平成20事務年度における法人税等の調査事績」を公表しました。それによると、平成20事務年度は14万6千件(前年度は14万7千件)に対して実地調査を実施、そのうち非違があった法人は10万6千件、その申告漏れ所得金額は1兆3,255億円、調査1件当たりの申告漏れ所得金額は911万円でした。
また、国税庁は、国民の公平感を著しく損なうものとして、無申告法人、仮装赤字法人、消費税不正還付法人などに対しても積極的に調査を行っており、これら調査の概要は次のとおりです。
●無申告法人
事業を行っているにもかかわらず申告していない法人3,094件に対して調査を実施した結果、申告漏れ所得金額は212億円、追徴税額は59億円でした。なお、調査後の黒字申告割合は50.2%であり、約半分は本来黒字申告すべき法人でした。
●仮装赤字法人
赤字申告法人49,325件に対して調査を実施した結果、そのうち約14%にあたる6,956件が、実際は黒字であるにもかかわらず赤字申告をしていました。なお、申告漏れ所得金額は5,006億円、調査1件当たりの申告漏れ所得金額は1,015万円でした。
●消費税不正還付法人
消費税還付申告法人11,202件に対して調査を実施した結果、不正計算のあった件数は1,165件でした。なお、調査による追徴税額は167億円でした。
●不正発見割合の高い業種
不正発見割合の高い上位5業種は以下の通りです。
業種 不正発見割合
1.バー・クラブ 56.1%
2.パチンコ 46.4%
3.廃棄物処理 37.0%
4.再生資源卸売 34.3%
5.構築用金属製品製造 33.9%